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December 29, 2005

『甘い生活』

甘い生活甘い生活
フェデリコ・フェリーニ トゥリオ・ピネッリ ブルネッロ・ロンディ

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原題:LA DOLCE VITA
    (1959年 イタリア・フランス)
監督:フェデリコ・フェリーニ Federico Fellini
製作:ジュゼッペ・アマト Giuseppe Amato
アンジェロ・リッツォーリ Angelo Rizzoli
原案:フェデリコ・フェリーニ Federico Fellini
脚本:フェデリコ・フェリーニ Federico Fellini
エンニオ・フライアーノ Ennio Flaiano
トゥリオ・ピネッリ Tullio Pinelli
ブルネッロ・ロンディ Brunello Rondi
撮影:オテッロ・マルテッリ Otello Martelli
音楽:ニーノ・ロータ Nino Rota
出演:マルチェロ・マストロヤンニ Marcello Mastroianni
アニタ・エクバーグ Anita Ekberg
アヌーク・エーメ Anouk Aimee
バーバラ・スティール Barbara Steele
ナディア・グレイ Nadia Gray
ラウラ・ベッティ Laura Betti
イヴォンヌ・フルノー Yvonne Furneaux
マガリ・ノエル Magali Noel
アラン・キュニー Alain Cuny
ニコ Nico
時間:185分

作家を夢見てローマに出てきたものの、今ではしがないゴシップ記者に甘んじているマルチェロ(マルチェロ・マストロヤンニ)の遍歴。彼が大富豪の娘(アヌーク・エイメ)と一夜を共にし、帰宅すると同棲相手が自殺未遂。

★★★★★(10点)

マルチェロは生まれつきの遊び人で、やたらもてる。同棲している女から身も心もささげるほど本当に愛されているのに、それに気づかない彼は女遊びを続けます。
しかしマルチェロは意外と芸術的な感性に富んだ人間で、文章も巧みで、教会のパイプオルガンの音色に心を揺さぶられたりします。あるとき彼は友人スタイナーのパーティに出席し、心機一転、生活を変えて作家になろうと志すのですが……。
ストーリーはだいたいこんな感じです。大変よくできたストーリーで、フェリーニの才能を感じさせます。少しシーンが長くてたるかったりしますが。
象徴的なシーンがあり、そこがわかるかで理解の度合いが変わってくるかもしれません。最後のシーンで重要な役割を果たす、天使に似ている少女は、純粋さ清浄さの象徴で、マルチェロに彼女の声が聞こえないのは、彼が今後完全に堕落した生活を続けるだろうことを表しています。(この少女が始めて登場したのは、マルチェロが芸術家としての生活を始めたシーンだったことを思い出すべきです。)「声が届かない」という意味で、このシーンは、スタイナーのパーティに出席していた女性詩人がスタイナーを評した言葉と結び付けて考えるべきでしょう。スタイナーとマルチェロは対極に位置する対です。スタイナーはあまりに気高いために周囲の人間の声が届かない。マルチェロは、それとは逆に、堕落しているから彼女の声を聞き取れないのです。
ある事件に遭遇したマルチェロは夢を捨て去り、どん底にまで到達します。ラスト近くの乱痴気パーティは、異様な迫力に満ちています。
すごい名作だと思います。

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