« | Main | 2ちゃんねる »

September 03, 2005

勉強中……。

クイーンは「偽の手がかり」問題には悩まされた、というのが僕の考え。
『ギリシア棺の謎』を書いたのがまずかった。それがあとあと響いてきて、数学の証明問題のようなミステリを書けなくなった。だから「読者への挑戦」もなくなった。彼らはそれを挿れることが不可能になったと判断したのだ。
ちなみに『シャム双子』に「読者への挑戦」がないのは、それが結局「偽の手がかり」を中心とした話だからだと僕は考えている。

ホームズを読んでいる。ホームズは良いなあ。彼は自分が不確実な推理をしていることを知っている。
推理自体には、古臭いところがたくさんある。だが彼の推理に対する根本的な考え方、「推理学」には、大いに共感させられるところがある。

僕が考えている「偽の手がかり」問題は、もっとも実際的なことだと思うのだが、いかが。
第一に、それは空理空論ではない。空理空論だと思うのは、きっとあなたが「読者」であるか、ゲーム性を重視しない作者だからだ。犯人当てミステリを書いてみれば、分かってくれるはず。第二に、これまで「ゲーデル的問題」を考えてきた人びとが、つねに抽象的に考えてきたのに対し、僕は具体的に考えている。実際の作品を分析している。第三に、僕はこの問題を解決しようとしている。それも特殊なやり方ではなく、一般的な定式化された方法を見つけようとしている。その方法で書くためだ。

コミュニケーション能力の不足を批判するのはやめてほしい。
「他者」について考えるべきだ。

|

« | Main | 2ちゃんねる »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference :

« | Main | 2ちゃんねる »