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August 08, 2005

ゲーデルの不完全性定理と「ゲーデル的問題」は区別されるべきだと思う。
ここで「ゲーデル的問題」と呼ぶのは、柄谷行人の命名によるもので、形式化を突き詰めていく過程で、形式が内部から壊れてしまうことをそう呼ぶ。

だから、ミステリには「不完全性定理」は関係しない(これは自明なことであり、ミステリ界隈でゲーデルを云々している人も、「不完全性定理」そのものがミステリに関わるとは思っていないはずだ)。だが、「ゲーデル的問題」は関係する。それはミステリが形式的だからだ。

というか、何と名を呼ぼうが問題がそこにあることは事実だ。
いまのところ、僕がロジックにとって致命的な問題と考えるのはただひとつ。「偽の手がかり」だ。

「ゲーデル的問題」など存在しない、という方には、ぜひとも「偽の手がかり問題」を解決していただきたい。
問題は単純ではない。一般に信じられているように、「メタレベルから『偽の手がかり』を禁止すれば良い」という解決策はだめだ。なぜなら、ほとんどあらゆることが「偽の手がかり」と呼びうるからだ。
犯人が完全に無作為だったら、……可能かもしれない。

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