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July 12, 2005

特殊な自殺の方法を考えた。
霊魂だけ死んで、肉体を死者の霊魂に譲るのだ。肉体は死なないから、周りから見れば、生き続けているように見える。(ただし肉体を明け渡す相手は、人徳者じゃないと、自分の体で何をされるかわからない。僕より立派な人であってほしい。)

と変なことを考えるくらいには憂鬱である。喜劇的憂鬱。

僕は天国はないと思っていたが、あるんじゃないかと最近思うようになった。

ロジックに関する覚書」SAKATAMさん。
おー、すごい。
Pは「謎プラス手がかり」かな。
「解明の論理」における解釈のおもしろさは、いわゆる「論理のアクロバット」だと思う。都筑さんがこの言葉で表現しようとしたのは、これじゃないかな?と思った。(僕は、最初この言葉を知ったとき、「アクロバットしたらロジックじゃない」と思った。いまは、ロジックをもっと広い意味で捉えている。)
ちなみに『エジプト十字架の謎』の決め手のロジックは、じつは事件のシチュエーションと考え合わせないと、証明にならない。(ネタバレ)被害者が隠れていたということと、現場の周囲の足跡。(ここまで)
読み手からすると、感動するのは「手がかりのトリック」(by天城一)(≒(意外な)手がかりから意外な解釈を引き出すこと。論理のアクロバット)なんだろうけれど、作り手からすると、細かい可能性の排除も大切だと考える。だから僕は、丁寧な消去法にも、感動を覚える(つまり、アクロバットがなくても、おもしろく読むことが多い)。どんな場合でも、(ミステリ的)論理が現実に適用されれば、たちまち美しく輝きだすというのが僕の信念だ。

アリバイ崩しと倒叙ものには似た部分がある。以下は一般的な話。
1、探偵と犯人の一騎打ち。
2、アリバイ崩しは中盤、倒叙ものは冒頭から犯人がわかる。
3、アリバイ崩しは、(完全)アリバイがいかに崩れるか、倒叙ものは、(完全)犯罪がいかに崩れるか、ということに重点が置いてある。
4、(完全)アリバイ/犯罪が崩れるきっかけが手がかりであり、そこから導き出されるロジックだ。手がかりとロジックが重要。
もちろん違う部分のほうが多い。たとえば、アリバイ崩しはトリックがメインだろうし、倒叙ものでは決め手となる証拠(またはロジック)がメインだろう。でも上のような共通点があるといえるのではないか。

上で書いた「手がかり」という言葉は広い意味での手がかりであり、伏線や状況証拠を含む。

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