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July 04, 2005

ロジックは、(本格)ミステリにとって、あってもなくてもいいものなのです。トリックと似たようなもので、一種のスパイスですね。
そんなことを考えて、「ホームスとワトソソ」を書きました。

次作に取り掛からねば。
テーマは……書かないほうがいいかな。

この道に志す人びとが、心にとめておかねばならぬ第一のルールは、諸君がこれからなさんとするところのものを、事前に観客にしらせてはならぬということである。かかることをなさんか、それは観客の目をくらますもっとも必要のある方向を、たちまち彼らの警戒心に教え、種を見破られる機会を十倍にするものである。
          ホフマン教授『近代魔術』
              ~カー『曲った蝶番』(創元推理文庫)~

孫引きです。
至言ですね。手品にとってもミステリにとっても。

僕が書くものはけっきょく箱庭的世界のなかで展開されるものにしかならないのだろう。それが現在の限界だとしても、その世界の中では矛盾のない完全なものにしたい。
いちど書いたことかもしれないけれど、僕が本格ミステリを書くのは、本格ミステリしか書けないからだ。

本格ミステリクラブ(本家のほう・笑)の綾辻さんの「今月の一言」について。
「本格」はイデア(プラトン的な意味で)だと思う。平たく言えば理想。それぞれに理想的な本格を持っている。僕なんかは確固たる本格のイデアを持っていて、他人の本格観にまったく左右されない。これは要するに、僕が本格を書こうとしているからじゃないかなと思う。書いてみると、やっぱりいろいろなことがわかる。批評と実践は違ったものだけれど、批評的な見地からの実践、実践的な見地からの批評、もあるから。書いてみないとわからない部分もたくさんあるんじゃないかな。……話がそれた。

ウィリアム・ブルテンの短編集を編んでほしい。頼む。
編まれるとしたらどんなタイトルになるか。『ウィリアム・ブルテンを読んだ男』? 論理的におかしいが、これっきゃないでしょ。

「クリスチアナ・ブランドを読んだ男」。
これこれはどういうつながりがあるのだろう?
タイトルだけ同じということかな? 「訳者」がH・Tだからきっと同じ作品だ。

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